《目次》
パーマリンクって何ですか?
WordPressの導入記事をみると、最初の方で必ず出てくるのがこの”パーマリンク設定”というやつです。
そもそも、パーマリンクという言葉自体があまり一般的ではないのに、とても重要だと記載されていたりするわけですが、これってなんでしょうか?
Weblio辞典を引用すると次のように記載されています。
パーマリンク
別名:固定リンク
【英】Permalink
パーマリンクとは、Webページの中の個別のコンテンツに対して設けられたURLのことである。
特に、ブログにおける個々のエントリー(毎日の記述)に対して割り当てられたURLを指すことが多い。
パーマリンク(Permalink)は、恒久・不変を意味する「パーマネント」(permanent)と「リンク」(link)が掛け合わされた造語である。
一般に、Webサイトへのリンクは各Webページを単位として設けられる。しかしページの内容が不断に更新されていけば、目的の記事を見つけることが困難になってしまう。また、アーカイブとして別ページに保存された古い記事は見つけることさえできなくなってしまう。
パーマリンクは、Webページ単位ではなく個々の記事を単位として1対1にURLを割り当てる。これによって、記事さえWeb上に保存されていれば、どれだけ以前の記事でもリンクを辿って直接に到達することができる。同時に、個々の記事にたいしてトラックバックやコメントを与えることも可能となる。
ここの記事をまとめると
- 別名は”固定リンク”という
- 一般的にブログにおける個々のページに割り当てられるURLを示す
- permanent(パーマネント:不変)とlink(リンク)からの造語
要するにパーマリンクとはWordPressで投稿するページ毎の個々のURL(アドレス)であり、WordPressのパーマリンク設定は、その形式を詳細に設定することができるということになります。
具体的に”たばねたブログ”の人気記事の一つである
ドコモプラン「指定外デバイス料金」と「ケータイパック」の補足に注意!
という記事のパーマリンクは次のようになりますし、このURLをブラウザに直接打ち込んでも、そのページを閲覧することができます。

https://tabaneta.com/mobile-phone/209/
適切なパーマリンクの設定とは?
では、実際のパーマリンク設定について見ていきましょう。
WordPressの管理画面から[設定]-[パーマリンク設定]を選択します。

デフォルトの状態では「基本」にあるように
https://tabaneta.com/?p=123
という状態になっていますが、このままではあまり具合がよくありません。
理由は後述しますが、私のブログでは色々と悩んだ末に画像の”カスタム構造”を選択し、次のように変更しています。
https://tabaneta.com/%category%/%post_id%/
シンプルではありますが、いくつくかのジャンルの記事を書きたかったこともあり、カテゴリ分類と記事番号としています。
カテゴリ分類を最初にしてしまうと、サイトの運営をしている途中で変更する場合など、色々問題も生じるリスクもありますので、実際はご自身のブログの内容に沿った形で設定してみても良いのではないでしょうか。
パーマリンク設定が「基本」(デフォルト)のままではダメな理由
パーマリンクは先にも書いたとおり単なるURL(アドレス)ですので、本来であれば初期に設定されている「基本」のままでも機能的にはまったく問題ありません。
しかしながら、本ブログ以外の様々な記事においても、WordPressを導入した場合には初期設定として設定変更を推奨しています。
理由はいくつかありますが、大きな理由としては次の2点があげられます
- サーチエンジン最適化(SEO)に強いパーマリンクを設定する
- URLから直感的に記事の内容が推測できる
パーマリンクの最適な設定とサーチエンジン最適化(SEO)の関係について
サーチエンジン最適化(SEO)というのは聞きなれない言葉ですが、簡単にいうと、Google等の検索サイトにおいて、キーワードを検索された場合に上位に出てくるように最適化された設定(または状態)を言います。
今や、インターネットの世界に限らず、我々の生活になくてはならない存在である検索エンジン”Google”においては次のようなURLを推奨しています。

サイトの URL 構造はできる限りシンプルにします。
論理的かつ人間が理解できる方法で(可能な場合は ID ではなく意味のある単語を使用して)URL を構成できるよう、コンテンツを分類します。
たとえば、航空機(aviation)に関する情報を探している場合
http://en.wikipedia.org/wiki/Aviation
のような URL であれば、見ただけで必要な情報であるかどうかを判断できます。
http://www.example.com/index.php?id_sezione=360&sid=3a5ebc944f41daa6f849f730f1
のような URL 自体は、ユーザーの関心を引くことはほとんどありません。
要するに、シンプルで読みやすく、管理しやすいパーマリンクを設定することは、検索エンジンの評価も高くなる可能性があり、自分が記事を管理する上で有効で、なにより、ブログを見てくれる人がわかりやすいURLであることはとても重要だということがわかります。
ただし、検索エンジンによる評価の一番の効果は投稿される記事の内容であり、適切なパーマリンクの設定内容はおまけ程度に過ぎません。ですので、そこまで神経質になる必要はありませんが、推奨されているその内容を念頭に置いておくことは重要だと思います。
パーマリンク設定は必ずブログ開設時にしておこう
パーマリンクというものがどういうもので、何故それをしなければならないか理解できたところで、パーマリンクを設定するタイミングですが、これはもうサイトを開設し1つ目のブログの記事を投稿する前に必ずやっておきましょう。
大きな理由は
- パーマリングを変更する度に検索エンジン(SEO)の評価がリセットされてしまう
- 外部からリンクされている場合など、URLが変わることでリンク切れが生じる
- 上記、問題を解決するための301リダイレクトの設定が煩雑になる
といったところでしょうか。
パーマリンクを変更するということは、記事のURLを変更することに他なりませんので、問題が生じないわけがありません。
このことを念頭に置いて、パーマリンクの設定については内容を理解して、なるべく早いうちに設計&変更することを推奨します。
パーマリンク設定をする場合の注意点
URLに日本語を入れない
URL(Uniform Resource Locator)はそのページがどこにあるかを示す住所(アドレス)みたいなものですが、一般的には半角英数字で表記されます。
昨今のブラウザはとても優秀ですので、アドレスに日本語のURLを指定しても正確に認識することも多いですが、やはり日本語を使うことについては、色々な問題が生じるリスクを負うことには変わりありません。
もう一点、日本語などコンピューター内部において1文字を複数バイトで表すようなマルチバイト文字はURLの仕様においてパーセントエンコーディングと言われるコード変換を用いています。
例えば”たばねた”という4文字の平仮名は次のような半角英数字に変換されますが、これではGoogleの推奨するシンプルなURL構造からはかけ離れたものになってしまっていることは一目瞭然です。
以上の理由から、パーマリンクやURLには日本語を設定しないように注意してください。
たばねた ⇒ %E3%81%9F%E3%81%B0%E3%81%AD%E3%81%9F
ページネーション(ページ送り)のテストをしておく
WordPressには、記事を分割する機能としてページネーションというものがあります。
これはもうWordPressの仕様なのか、使っているテーマの問題なのかわかりませんが、パーマリンクの設定内容と、WordPressのページネーションは綿密に関係しているようで、パーマリンクの設定を同じようにしていても、ちゃんとページ送りができたり、不具合がおきたりと様々なようです。
私の場合は当初下記のようなパーマリンク設定をしていましたが、ブログの記事を分割した場合において、どうしても2ページ目が表示されませんでした。
※解決策は色々あるみたいですが、私はカスタム構造を変更する以外の手段を見出せなかったです。

結果的には現在の設定内容に変更することで、問題なくページネーションを使用することが可能になりましたが、他の方は、私と同じ内容にして逆にページネーションで不具合が出たという場合もありますので、最初の段階でご自身が設定したパーマリンクにおいて、ページネーションで問題がないことを確認しておいた方がよいと思います。
先に記載したように、ある程度の記事を投稿した後にパーマリンクを変更するのはデメリット以外ありません。
最後に
以上、WordPressの初期設定として必要とされるパーマリンク設定のことをまとめました。
記事にも書きましたが、くどいようですが、パーマリンクを変更すると記事のURLが変更され、結果的にSEOの評価もリセットされてしまいます。
ブログを開設したらすぐに設定し、設定した後の変更はできるだけ避けましょう。