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新規ブログを立ち上げるなら、独自ドメインを取得しよう
独自ドメインで新規のブログを開設するという内容で記事を書いていますが、その最初の手続きとして、レンタルサーバを借りるという記事を書きました。
サーバの用意ができれば、次はサーバにWordPressをインストールしたり、細かい設定を進めるのが本来は先なのかもしれませんが、ここではあえて、独自ドメインの取得を記事にします。
MixHostなど、レンタルサーバを契約してしまえば、実は独自ドメインを取得しなくても、MixHostの持ってるドメインのサブドメインを利用して、ブログの開設ができないわけではありません。
ただし、この方法を用いた場合、無料サーバを用いるデメリットと同様になりますが、ブログの運営がうまくいったとして、その後サーバーを移転するなどを検討した際に、これまで構築したそのサブドメインへの評価を、新しいドメインに引き継ぐことができない(つまり、これまでに作ったサイトが検索エンジンなどでせっかく上位になっても、新しいドメインで作ったサイトは、また一から評価される)といった問題が生じます。
独自ドメインの取得費用とランニングコストはレンタルサーバに比べて安価ですし、何より、自分の望むドメイン名でブログの開設ができるということは非常にテンションがあがります。
ですので、レンタルサーバを借りて、これからドンドン記事を書いていこうと思ってる方は、ぜひ「独自ドメイン」の取得をお勧めします。
そもそも、独自ドメインとかドメイン名とかって何?
”独自ドメイン”とか”ドメイン”ってブログの開設とかの記事ではよく書かれているけど、これってそもそも何なのか、最初にそれを解説しましょう。
ドメイン名(ドメインネーム)のこと
ドメイン名(ドメインネーム)はインターネット上で言えば、サービスしているサーバの【名前】を示しています。
たとえば、メールで言えば”@”(アットマーク)から後ろの部分の名前が、そのメールサーバを示す文字列ですし
user@tabaneta.com
ホームページで言えば”https://”から後ろの部分の名前が、そのWebサーバを示す文字列です
※ドメイン名の後ろに”/”をつけるのは、index.htmlやindex.phpなどのファイルを省略しているためで、実際には”https://”から”/”までがドメイン名です
https://tabaneta.com/
そのサーバが提供するサービスによってフォーマットは違いますが、原則、そのルールに従ってサーバを指定する場合に用いるのがドメイン名(ドメインネーム)です
サブドメインとドメイン
ドメイン名にはサブドメインというものもあります。
上記の”tabaneta.com”がドメイン名だとすると、その前に”.”でサブドメインを追記することができます。
例えば、”sub11”や”sub22″というサブドメインを先ほどの”tabaneta.com”のドメインにつけると
https://sub11.tabaneta.com/
や
https://sub22.tabaneta.com/
という形でドメインを生成することができます。
ただし、原則サーバを示すドメイン名については、”tabaneta.com”であって、sub11, sub22が付いてるサブドメインを別サーバに割り当てるのは、後述のDNSサーバに別途、登録等の手段が必要になります。
ドメイン名(ドメインネーム)の役割を考える
IPアドレスとドメインとDNSサーバ
少し雑談みたいな難しい話になりますので、興味がない人は読み飛ばしてください(笑
ホームページやメール、その他のサービスを提供するサーバなどは、インターネットなどのネットワークに接続され、通信を行うためにIPアドレスが設定されます。
実際にはネットワークのパケット通信を交通整理するルータやスイッチと呼ばれるネットワーク機器が介在したり、システム的、技術的にはもっと複雑ですが、ここでは本当にざっくりと、ドメイン名というものを理解するために[ブログを閲覧するユーザのPC]、[ブログを提供するサーバ]、そしてIPアドレスとドメイン名を解決する[DNSサーバ]を用いて図解していきます。
IP 【Internet Protocol address】 アドレス
まず、IPアドレスというものにいて簡単に説明しましょう。
Wikipediaから引用するとIPアドレスは次のように記載されています。
IPアドレスとは、IP(インターネットプロトコル:インターネットにおいて使われる主要な通信手段)においてパケット(インターネット上に流れるデータ単位)を送受信する機器を判別するための番号である。
つまり、インターネット通信をする際に送受信する機器の個別の番号。
例えば、人間社会でいうところの【たばねたさん】の【電話番号や住所】というとわかりやすいかもしれません。
例えば、IPアドレスは図の【10進数】の記載にあるように
234. 56. 7. 8
という風に、0~255の数字を”.”で4つに区切ったフォーマットで表されます。
必然的に、IPアドレスは数値的に次の範囲で指定されます。
0.0.0.1 ~ 255.255.255.255
IPアドレスとデジタル通信
IPアドレスはインターネット通信を行うサーバなどの機器において設定されますが、機械内部的にはデジタル処理されるので、本来は0か1【ON/OFF】で表記される方が都合が良いです。
なぜ、0~255なのかというのはここに答えがあるわけですが、例えば図の先頭の”234”の10進数は、2進数(0と1)で表すと”11101010″の8桁の数字になります。
2進数の桁ごとの役割(1桁目は1、2桁目は2、3桁目は4など)の関係上
1,2,4,8,16,32,64,128,256,1024,2048,4096,…
という数字は、0と1で表す世界では非常に使いやすい数字となっていますので、8桁であること、0~255の”256個の数”というのはデジタル処理をするうえで、意味があるわけです。
ただ、当然、人間が扱う上では2進数<10進数<文字列の順で扱いやすいですから、この問題を解決するために、コンピュータの世界では様々な工夫や技術が使われることになります。
IPアドレスと名前(ドメイン名)の解決
左上にあるのがtabaneta.comのサーバで、右下にあるノートPCが閲覧者のPCだとします。
閲覧者が、tabaneta.comのブログを閲覧しようとした場合、ブラウザのアドレス欄には
https://tabaneta.com/
と入力しますが、これはどちらかというと人間寄り(人間がわかりやすい)文字列の指定になっています。
ブログを提供するサーバ、PC、ネットワーク網に流れるパケット通信などは、ご存知のとおりすべてデジタル信号(つまり0か1の信号)で動いていますので、本来であれば前述のとおり機械的には[0か1]が都合よいのです・・・
でも、使うのは人間ですから、そんなメンドクサイことしたくない。
そこで、この問題を解決するためにDNS(ディーエヌエス: Domain Name System)という技術を使います。
DNSのサーバは1台ではなく、世界中にあり、簡単にいえば、システム間のルールに従って常に情報交換をし、人間が指定するドメイン名(ドメインネーム)と対応するIPアドレスを紐付けしたリストをもっていて、名前解決を一手に引き受けています。
イメージとしては図のとおりですが、例えば
tabaneta.com = 234.56.7.8
ですよと、管理しているDSNサーバに登録してやれば、そのDNSサーバは世界中にその情報を配信し、閲覧者が①”tabaneta.comのIPアドレスは?”と問われた際に②”234.56.7.8ですよ”と返すわけです。
これによって、人間が扱いやすい形(ドメイン名)でサーバアドレス(IPアドレス)を紐付けして、名前の解決をしています。
もう一つ、インターネットの世界でドメイン名を使う大きなメリットがあります。
これは、ブログ運営にも関係しますが、独自ドメインを取得しておくと、サーバを移転ししても(サーバのIPアドレスが変わっても)、DNSに新しい情報を渡せば、すぐにこの問題を解決してくれます。
人間が引越し(サーバを移転)して、新しい住所(IPアドレス)に変わったら市役所(DNS)に住民票(リスト)を変えてもらうのをイメージするとわかりやすいかもしれません。
私が選んだドメイン公式登録サービス
独自ドメインを取得するメリットと、その関連技術の説明をしてきましたが、私は結局大手のドメイン登録サービスである、お名前.comで”tabaneta.com”のドメイン名を取得しました。
私が選んだのは、ICNNから認定されている認定レジストラのお名前.comです。
認定レジストラというのは、ICANNから認定を受けたドメイン登録を行う会社(組織)で、”お名前.com”は日本で認定を受けている十数社のうちの一つです。
レジストラ以外でもドメインを提供する会社がありますが、多くの場合はレジストラの代理店のような形になっている場合が多いので、基本的に認定レジストラの方が安価だったり、レジストラとして安定しているというメリットなどがあるようです。
次ページでは、お名前.comでの具体的な”独自ドメイン”の取得方法を記載します。