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ストックマン150周年記念 数量限定 ストックマン ムーミン マグ
フィンランドの名窯であるARABIA(アラビア)とムーミンのマグカップのお話(関連記事)はこちらです。
これまでは定番のものを紹介してきましたが、今回は、少し変わり種のスペシャルなマグカップを取り上げてみたいと思います。
商品概要 【フィンランドの大手百貨店ストックマンとのコラボ】
デパート部門とファッションチェーン部門の2部門を持つ北欧の大手百貨店、Stockmann(ストックマン)は1862年2月1日にフィンランドの首都ヘルシンキのマーケット広場沿いに設立されました。
今日、ストックマンは15ヶ国に展開しており、定性的な製品と優れたサービスと伝統的な歴史を持つ優れた商社としても知られています。
そのストックマンが2012年に150周年を迎えるにあたり、それを記念して販売されたものの一つがこちらのマグカップになります。
名称は、2012ストックマン150周年記念スペシャルマグ(2012 Stockmann 150 special mug)となっていて、トーベ・ヤンソンが1950年後期にストックマンのために描いたギフト用ラッピングペーパーのデザインが用いられています。
イラストには沢山のムーミン一家とキャラクター、楽しそうに買い物をするムーミンママが描かれており、とてもラブリーでステキなマグカップです。
Source: ARABIA Official Site
引用元:アラビア公式
商品詳細
カップデザインは次の原画を採用しています。
ストックマンは創業150周年記念の際に、それを記念し、こちらで紹介しているムーミンマグをはじめ、パラティッシの限定色や、その他アパレル商品など様々な商品を販売して話題を集めました。
その時のギフト用ラッピングペーパーには、トーベ・ヤンソンが1950年後期にストックマンのギフトラップのためにデザインしたものを150年記念特別包装紙として使っており、これをリデザインしたものがNo.125の150周年記念特別ムーミンマグに写し取られています。
引用元:ムーミン公式(日本)
ストックマンデパート150年記念の特別包装紙。
前述のとおり、150周年記念商品として、いくつかのスペシャルエディションを販売しており、こちらのマグカップには150周年のロゴと一緒にNo.125という番号が入ったシールが貼られています。
ここにもしっかり”150 EDITED COLLECTION STOCKMANN”という文字が入っていて特別感がハンパナイですね。

さらに、描かれているムーミンママの手にはストックマンのカバンが握られており、そにはヘルシンキのデパートの壁にあるストックマンのロゴが詳細に描かれています。
同様のマークがカップ上部にも描かれていますが、よくみると、ストックマンの古いロゴには、創立された1862という数字までもが描写されるという徹底ぶりです。

実際のマグカップはこんな感じです。



配色については1950年頃の事情がくみ取られ、ピンクと水色、黒の3色しか使われていませんが、このなんともいえない潔さと、ムーミン一家とキャラクターの可愛さが際立った逸品です。

バックスタンプは旧のアラビアのロゴで、ARABIAの文字の上に煙突マーク(王冠じゃありません)がついており、販売年も入っていません。
ストックマンとトーベ・ヤンソン
Source: stockmanngroup.com
@ Stockmann Group.
(翻訳)
トーベ・ヤンソンによって描かれた、このおなじみのムーミン一家のキャラクターは、1950年から今日に至るまでストックマンで使用されています。特筆するものは、ムーミンママのハンドバックが古いストックマンのロゴとなっていることです。これはストックマンの包装紙、容器、その他のデザインとして長年にわたって使用されています。最初のムーミン製品は1956年にストックマンで独占販売され、”Muumi-kuumeeksi”と呼ばれる熱狂的なムーミンファンを生み出しました。
画像は1956年当時のムーミンショップのものです。翻訳については一部、誤訳がある可能性があります。
上記の解説にあるように、1955年にはアトリエ・ファウニがムーミンの人形を作りだし、翌年1956年にはストックマンがムーミン製品を製作すると共にムーミンフェアを開催しています。
当時アラビア社が作ったムーミンのカップ&ソーサーは、もちろんトーベ・ヤンソン本人がその柄をデザインしています。
まさに、ストックマンはトーベ・ヤンソンのムーミンを商品化し、世に送り出した張本人であり、そのまま原文を読めば、フィンランドにおけるムーミンの地位を不動のものにしたといって過言ではないでしょうか。
それらの製品がおよそ半世紀を経て、こうしてスペシャルなムーミンマグとして生まれ変わり、世に出てきたことは、とても感慨深いものでもあります。
ストックマン150周年特別記念の限定マグのレア度は?
2019年4月時点では
8点 / 10点中
です。
こちらのマグカップは2012年に発売され、当初25000個の限定発売となっていました。
購入方法としては、現地ストックマンの実店舗とフィンランド国内での通信販売のみでしか販売されておらず、先行販売分と店頭に並んだ商品のどちらも即完売してしまったそうです。
フィンランド国内では再販を望む声が上がり、それをうけて年末のクリスマスの時期に再販されましたが、こちらもすぐに即日完売。
製造量は25,000個+追加販売分ということで、正確な数字は公表されていませんが、おおよそ40,000個未満ではないかと見積もられています。
フィンランドでしか販売されなかったこと、販売量も40,000個程度と考えると、レア度はかなり高く、今後も希少価値は上がっていくと予想されます。
たばねたは、ストックマンのムーミンマグのデザインと配色がとても気に入っていて、自身が最初に手にいれたレアマグだったということもあり、とても思い入れがあります。
現時点ではオークションなどで20,000円程度の値が付いていますが、コレクターであれば手が出なくなる前に手に入れておくべきでしょう。

発売日、購入方法など
【発売日】 2012年5月26日(金)
【価 格】 プレ値
【その他】2019年4月時点ではオークションサイト等での購入となります。
まとめ
今回は2012年に限定発売されたちょっと特別なマグカップ、ストックマン(Stockmann)の150周年の記念マグをとりあげました。
ストックマン(Stockmann)、アラビア(ARABIA)、ムーミン(Moomi)は、どれも世界に誇るフィンランドの象徴であり、この3つのコラボレーションで生み出された商品の一つがこのマグカップになります。
当然のことながら、本国フィンランドにおいても、こちらのマグは大人気だったようですし、所有する喜びを与えてくれる商品の一つだと思います。
アラビアのムーミンシリーズが今日、フィンランドはもとより日本を含む世界中で愛されるようになったのも、こういう特別なシリーズの展開してきたという戦略も少なからずあるのではないかと考えますが、その根底には、フィンランドが方たちが国を挙げて自分たちの国を愛し、生み出している商品だからではないでしょうか。
こちらのマグカップはすでにプレ値になっており、なかなか手を出しにくくなっていますが、是非コレクションと加えていただきたい逸品です。
参考書籍
◆2019年のムーミン公式ファンブックです。ムーミンバレーパークの特集あります。
◆1990年から販売された、ちょっと可愛くて、ちょっと奥深いムーミンマグの物語です。
◆フィンランドの名釜、ARABIA(アラビア)のステキな食器の写真と解説が掲載されています。
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