2016 夏限定 ミッドサマー(Midsummer)~夏至~ 【レア度7】 《アラビア&ムーミンマグカップ》

いろいろレビュー
FOMAでのDualSIM運用で不可の方がいるようです。コメントが乱立してますし、情報を共有できればと思い、簡易ですが掲示板を作ってみました。しばらくはテスト運用となりますが、よろしければ情報交換の場としてお使いください

2016 夏限定 ミッドサマー(Summer Theater)~夏至~ ムーミン マグ

フィンランドの名窯であるARABIA(アラビア)とムーミンのマグカップのお話(関連記事)はこちらです。

ARABIA(アラビア)という名窯とムーミンのコラボレーション

3月 28, 2019

前回は2017年の夏季限定マグ、サマーシアター(Summer Theater)を紹介しましたが、今回は同じ夏季限定で発売された前年度の2016年のマグカップ、ミッドサマー(Midsummer)を紹介したいと思います。

2016年の夏に限定発売されたミッドサマー(夏至)の商品概要

2006年以降、夏と冬に限定販売しているアラビアのムーミンシリーズのマグカップ。

そのうち2016年の夏季限定で販売されたものが、こちらの「ミッドサマー : Midsummer」(夏至)となります。

マグカップにはフローレンとフィリフヨンカの女性、そしてミィのお姉さんのミムラ姉さんの3人の女性が描かれており、カップ全体に広がる草むらを背景に、愛らしい彼女たちの夏至という特別な一日の過ごし方を描写しています。

絵の輪郭に赤を使ったり、いくつかの小説の挿絵を使って一枚の絵として配置し、ストーリー性を持たせる、さらにマグカップ本来の白磁の白をデザインの一部として利用しているのは、これまでのサマーマグでは前例がなく、このマグカップではサマーシリーズとして新しい手法を試みています。

後述しますが、フィンランドにおいて夏至(Midsummer:Juhannus)の日は特別な意味をもっています。それをマグカップの名称にし、これまでのマグカップとは異なる、いくつかの新しいチャレンジをしている。そういう意味では、ムーミンマグの季節限定シリーズとして、まさに相応しい逸品と言えるでしょう。

Source:ARABIA Official Site
引用元:アラビア公式

フィンランドにおいて特別な意味をもつJuhannus:ユハンヌス

こちらのマグカップの名称になっている「夏至」、英語で言えば「Midsummer」ですが、フィンランド語では「Juhannus」となっています。しかしながら、日本における「夏至の日」の感覚と、フィンランドやスウェーデンなど北欧の「Juhannus」の日は少しニュアンスが異なっているようです。

特別な日「Juhannus:夏至の日:夏至祭」

フィンランドではこの日をユハンヌス(Juhannus)と呼び、小説の題名にもなっている”夏まつり”、すなわち「夏至祭」という特別な日として迎えます。

緯度の高い北欧において、冬場は昼間でも薄暗く、日本と比べても冬が長いです。そんな気候のなかで、太陽が一番長く大地を照らす夏至の日は、北欧の人達にとって何よりも特別な一日として扱われています。

一年で一番日の長い夏至祭の間、フィンランドの人々はできるだけ自然に近い場所で過ごそうと都市部を離れ、湖畔や森のコテージなどでサウナに入ったりバーベキューやパーティーをし、家族や友人と静かにのんびり過ごします。

飾り立てたポールを立てたり、コッコ(kokko)と呼ばれる大きなかがり火(ボンファイヤー)を湖畔でを燃やします。

夏至祭(Juhannus)はその名のとおり、イエス・キリストの使徒のひとりである、聖人ヨハネ(Saint John)から来ています。キリスト教徒において、聖人ヨハネの誕生日である6月24日を特別な日として扱い、その前夜(St John’s Eve)は、世界の各地で祭りとしてお祝いされています。

しかしながら、フィンランドではキリスト教が広まる以前に、北欧における”夏至”という特別な日を”Ukko Juhla”(天気、誕生と成長の神の祝典)として祝っており、今ではJuhannus(聖人ヨハネの誕生日)とUkko Juhla(夏至の日)を結び付けて、夏至祭としてお祝いする経緯になったようですね。

7種類(または9種類)の花を集めると…

フィンランドにおいて、夏至の夜は、昔から神秘的かつ超自然的なものと結びつけており、その日を過ぎると悪霊が周囲を歩き回ったりするなどとも信じられてきました。

そういった意味でも、行事として”お金”や”結婚”、”恋愛”を占ったりもしますが、今も昔も、若い女性(や男性)の間では、とりわけ”未来の伴侶”を占うことは一番の関心事だったようです。

こういったことは今も昔も、そしてどの国でも変わりませんね。

小説「ムーミン谷の夏まつり」でもフローレンが草むらで花摘みをして、未来の旦那さんを占っていますが、フィンランドでは伝統としての夢占いに、”夏至の夜に、無言で7種類(または9種類)の花を摘んで枕の下に置くことで、未来の旦那さんが夢も中に現れる”というおまじないがあり、今回のマグカップのデザインにもそれが反映されています。

同様の占いとして次のようなものもありますが、裸で〇〇とか…けっこう勇気要りますよね(笑

たばねた
むしろヤバい人だろ!フィンランドでは旦那さんが警察官の人は…ゴクリ
  • 夏至の夜、交差点に立つと未来の夫に出逢う
  • 夏至の夜、井戸に近寄り注意深く耳を傾ける。その時にカギの音が聞こえれば、その家に嫁ぐことを意味し、赤ちゃんの泣き声が聞こえれば、子供を授かることができる
  • 井戸、泉に裸で近づくと、水面に未来の夫が見える
  • 露に濡れた野原を裸で転げまわると、その人は1年以内に結婚する人に出逢う
  • 寝る前に塩辛いもの(塩辛など)を食べ、夢の中で喉の渇きを癒すために水をくみ上げてくれた人が未来の夫になる

フローレンは、こんなことも言っています。色々ありますね(^^

  • まず、自分のまわりを7回まわって、すこしつまづいて足を踏み鳴らします。それから井戸に戻って、振り返って中を覗き込みます。その時に水の中に将来結婚する人が見えるでしょう!

商品詳細

カップデザインには2017年夏限定サマーシアターと同様、1954年に出版された小説「ムーミン谷の夏まつり」の挿絵を組み合わせてトーベ・スロッテがデザインしなおしています。

マグカップのデザインでは、フローレンの後ろにミムラ姉さんが、そしてフィリフヨンカの女性が単独で草原に立っている構図になっています。

実際の写真はこんな感じです。

たばねた
女子力たけぇ!

このマグカップでは、小説「ムーミン谷の夏まつり」のストーリーをもとに、フィンランドの夏至の白夜のワンシーンを軽快な色遣いで表現しています。

フローレン、ミムラ姉さん、フィリフヨンカの女性の愛くるしい三人の女性は夏至祭の言い伝えに従って、無言で花を摘んでいます。

イラストでは、それぞれの女性の想いを反映していて、フローレンは相変わらず、ムーミンに魅せられており、ミムラ姉さんは愛情に憧れ、フィリフヨンカの女性は夢をみることに集中しています。

今夜、彼女たちは花を枕に置き、どんな夢をみるのでしょう。

輪郭線を赤くする2016 Midsummerでの新しい試み

アラビアはこの2016年の夏限定サマーマグで、新しいチャレンジをしています。

カップデザインをしているトーベ・スロッテは、これまでの一般的な黒の輪郭線とは違う、赤色の輪郭線を用い、さらに陶器の白の背景を使うことで、フィンランドの明るい白夜に花を摘む、女性たちの情景を描いています。

トーベ・スロッテは異なる様々な色の輪郭線が、各々どのように見えるかをテストしたと言っています。それは、明るい夏至の白夜の物語に、繊細かつ軽やかな表情を作ることが目的でした。

赤を選択したのは背景となる草むらの緑とのコントラストが良かったからだということです。ただし、フローレンの輪郭など、赤色で収まりの悪い輪郭線は黒で残されました。

トーベ・ヤンソンはムーミン画の全ての作品において、黒色の輪郭線をとても注意深くつかっていたそうです。その作者の意思を重視したうえで、今回のマグカップでは新しいことにチャレンジしたということで、アラビアとトーベ・スロッテにとってはとても大きなチャレンジだったと言えるでしょう。

バックスタンプは2014年以降に変更になった「by ARABIA」の文字となっており、下部には発売年の「2016」が印字されています。

2016年、2017年のサマーマグに採用されている小説「ムーミン谷の夏まつり」

今回のカップデザインは1954年に出版された小説の「ムーミン谷の夏まつり」【Moominsummer Madness  (原タイトル:Farlig midsommar)】の絵が採用されています。

トーベ・ヤンソンの言語はスウェーデン語ですので、現タイトルは「Farling midsommer(危険な夏至)」となりますが、フィンランドでのタイトルは「Muumi ja vaarallinen juhannus(ムーミン谷の夏至祭)」となっていることから、邦題の”夏まつり”は”夏至祭”を指しているものと思われます。

先に紹介した2017年夏季限定マグ「サマーシアター」(Summer Theater)にも、「ムーミン谷の夏まつり」が使われているということで、小説の内容的には継続しているストーリーとなっています。

小説「ムーミン谷の夏まつり」は”夏まつり”ではムーミン谷が洪水によって流されてしまい、ムーミン一家もばらばらになってしまうなど、”夏まつり”という題目のニュアンスとは少し違って、過酷な情景という題材をもとに、”我々一人一人が人生においてどのような役割を果たしているか”等を見つめる、そんな内容になっています。

どんな状況でも前向きに!”「ムーミン谷の夏まつり」もこちらにご紹介させて頂きますので、気になる方は手に取ってみてはいかがでしょうか。

◆各社で販売されている「ムーミン谷の夏まつり」

2016年夏季限定「Midsummer」のレア度は?

2019年7月時点では

7点  10点中

です。

こちらのマグカップは2016年限定となっており、まだ3年ほどしか経っていないのにも関わらず、すでにオンラインショップでも手に入れることができず、フリマやオークションサイトでもプレ値で取引されています。

商品詳細でも書いたように、女子力満載のデザインと配色により、こちらのマグは販売当初から大人気だったようで、発売直後は一旦欠品したほどの人気だったようです。同様の理由で、手放す人も少ないという状況なのか、近年の夏と冬のシリーズでも、この2016年のサマーマグだけ、飛びぬけて手に入りにくく、さらに高値が付いている状況です。

現在でもこの状況ですので、10年後などにはさらに価値が上がってしまうことは容易に予想できます。

たばねた
デザインいいけど、レアすぎるじゃん…

発売日、購入方法など

【発売日】 2016年4月
【価 格】 プレ値
【その他】2019年7月時点ではオークションサイト等での購入となります。

まとめ

今回のムーミンマグカップのレビューでは、2016年夏限定のミッドサマー「Midsummer」を取り上げました。

こちらのマグカップはデザイン、配色、女子力など夏冬の限定シリーズの中では群を抜いてよくできたものです。正直、ナイトセーリングなど、周年を祝う限定マグのデザインでも良かったのではないかと思うほどのデキです。人気も高く、すでに希少性も高いので、価格帯では10年前のシリーズ等と同等の価値が認められていると言えるでしょう。

今から手に入れる方はとても普段使いに使用できる値打ちでは無くなってますが、コレクションとしては外せないので、できるだけ早いうちに手に入れておくことをお勧めします。

参考書籍

◆2019年のムーミン公式ファンブックです。ムーミンバレーパークの特集あります。

◆1990年から販売された、ちょっと可愛くて、ちょっと奥深いムーミンマグの物語です。

◆フィンランドの名釜、ARABIA(アラビア)のステキな食器の写真と解説が掲載されています。

他のマグカップ(関連記事)

ムーミンバレーパーク限定【レア度4】 《アラビア&ムーミン マグカップ》

4月 1, 2019

2017 ムーミンバレー (Moominvalley) 【レア度5】 《アラビア&ムーミンマグカップ》

4月 7, 2019

2017 冬限定 スプリングウィンター(Spring winter)【レア度3】 《アラビア&ムーミンマグカップ》

4月 8, 2019