水漏れ事故防止!洗濯機の給水栓を緊急止水弁付きの水栓CB-J6にDIYで取りかえた
10年越の我が家の洗濯機は2度ほど壊れかけたのですが、目視すると洗濯機内部のチューブが外れた程度だったので何とか直してだましだまし使い続けてきました。
「消費税増税前に新しい白物家電を!」という煽りを受けたわけでは無いのですが、以前から目を付けていた日立のヒートリサイクル 風アイロン ビッグドラム BD-SX110CL の後継機種 BD-SX110EL が9月に発表され、現行機種の価格も底値になってきたので、ついに買い替えることに。
同じ時期にパナソニックの NA-VX9900L も比較対象だったのですが、こちらの後継機種である NA-VX900AL の発売が11月と少し後ろにずれていたこともあり、BD-SX110CLと比べて少し値引きが弱かったことが今回この機種を購入した決定打となったわけですが、どちらの洗濯機も人気のようですね。
ホースが外れたときに緊急止水に対応する給水栓ってなに?
さて、某量販店で日立BD-SX110CLをサクッと契約して設置日を待ちます。
本体の設置に関しては特に何も考えてなかったのですが、設置しに来たサービスの方が給水栓について気になることをおっしゃるのですよ…



こんなやり取りをしながら

と判断して、丁重に断り、サービスの方が本体を設定している間に光の速さで給水栓の値段をネットで確認しちゃいました(笑
でも、あまり考えてませんでしたが、確かに洗濯機のホースが給水栓から万が一外れたりしたら、とんでもない事になります。
賃貸マンションとかであれば下の階の住民に迷惑をかけますし、賠償も3,500円では済むわけがありません。戸建てであっても、床は水浸しになりますので、給水栓は緊急止水弁が付いているものを絶対に付けるべきだと思います。
洗濯機に付属する既存の水栓(ホース継手)
これまで洗濯機でずっと使用していた既存の水栓は、洗濯機に付属するネジ式の継手を一般的な水道の蛇口に4方向のネジで締め付けるものになります。


こちらについては”万能ホーム水栓”というものらしく、袋ナット(パイプの根もとのナット)を外すと次のようになります。
ノギスで直径を測ると、およそ26㎜となっていますので、交換する場合はこちらの長さを確認してください。

外したパイプは次の写真のように袋ナットが付いた形になります。パイプには黒いOリング(パッキン)が付いていますが、蛇口のネジ部に残っているようであれば取っておいても良いかと思います。

全自動洗濯機用給水ジョイントCB-J6を購入する
とりあえず、緊急止水できる給水栓というものがあることはわかりましたが、当初どれが良いかは詳しく調べていませんでした。
色々見てみると、次の2つが候補にあがりました。
ひとつはパナソニック(と書いてありますが実際は水回り製品で有名な㈱ナニワ製作所のもののようです)のCB-J6、もう一つは水道用品を製造・販売を手掛けているカクダイの772-545です。
どちらの商品もレビューを参考にする限りでは特に問題が無さそうでしたが、多くの洗濯機の説明書を見ると推奨している水栓はCB-J6となっていますので、あまり価格差が無いこともあり、たばねたはCB-J6を選択しました。
ただ、CB-J6という型番を選択するとパナソニックであったり東芝であったり日立であったりと複数のブランド名のものがヒットします。
例えば、amazonでは東芝(TOSHIBA)のCB-J6も売られており、価格もパナソニックのものより少し安価であったりします。
ということで、私はとりあえずTOSHIBAのCB-J6を購入してみましたが、届いたものを見ると商品には(株)ナニワ製作所と書かれています。(笑

もしかしたら、パナソニックや東芝、日立のCB-J6もあるのかもしれませんが、ご購入の参考にしてみてください。
実際、ナニワ製作所のHPでCB-J6をみると次のように、パナソニック、サンヨー、三菱、東芝の4つの製造メーカーの洗濯機に適合することがわかりますし、もちろん日立の洗濯機でも適合します。

給水栓ジョイントCB-J6について詳しく解説します
既設の万能ホーム水栓のパイプとCB-J6の比較です。
サイズ的にもCB-J6の方が少し小さい感じですので、万能ホーム水栓が利用できているのであれば、取り換えは問題ないでしょう。

実は、CB-J6は次のように3つのパーツに分解することができます。
- アダプター(蛇口の本体ネジ部に取り付けます)
- 本体
- 給水栓ジョイント部(緊急止水弁が付いている。洗濯機のホースに取り付けます)

購入してから気づいたのですが、CB-J6の場合は一般的な家庭で扱われる色々な水栓の形状に対応するため、上の写真のようにパーツが分かれています。
たばねたの家では同封されている説明書にもあるとおり、万能ホーム水栓の形状になっていますが、自在水栓やカップリング横水栓と言われる水栓にも対応するようですし、このことを考えると非常にコストパフォーマンスが良いものであると言えます。

いよいよDIYで緊急止水弁付き給水栓CB-J6に取り換える
先に説明したとおり、我が家の既設の水栓は万能ホーム水栓となりますので、その手順を記載してきます。
ちなみに、取り換えに必要な工具はナットの径に合うスパナか、モンキーレンチが必要となります。
①水栓本体にアダプタを取り付ける
パイプを外した水栓本体のネジ部にアダプタを取り付けます。この際に、パッキンのつけ忘れが無いように注意してください。


②アダプタにCB-J6の本体と給水栓ジョイント部を取り付ける
①でとりつけたアダプタにCB-J6の本体部と給水栓ジョイント部を取り付けます。
ここでは、本体部と給水栓ジョイント部をあらかじめ接続した後、アダプタに本体ぶのナットを接続します。

給水栓の方向は360度回転し、好みの位置で固定することができますので、給水栓ジョイント部のナットを締める際、あらかじめ方向を決めて締めこみましょう。
③設置の確認と洗濯機のホースの接続
我が家の水道の水栓が設定されているのは洗濯機の真ん中で、洗濯機のホースの位置は正面からみて左側になるので、給水栓の方向は写真のように左向きになるように調整しました。
ナットを締めつけるまではクルクル回転しますが、ちゃんと取り付けられていればこのように左向きで固定されます。


給水栓の位置がきまれば、あとは洗濯機の給水ホースを給水栓のジョイント部に取り付けるだけです。
取り付けた後はユックリ蛇口を開いて水漏れが無いことを確認し、洗濯機を使用してみましょう。

おまけ(CB-J6ならこんなつけ方もできちゃいます)
今回はCB-J6の全部のパーツを使って取り付けをしましたが、アダプタのネジ部と給水栓ジョイント部のナットの径は同じなので、次のように本体部を取り外して直接接続することも可能です。
洗濯機と水栓の配置的が厳しい場合や給水ホースの方向の都合が良い場合は、こういう使い方もできますよということで、おまけとして掲載しておきます。
CB-J6は結構柔軟な取り付けができるので、かなりオススメです。

さいごに
これまでは、洗濯機の給水栓について何も考えていませんでしたが、洗濯機を買い替えることになって思いがけない危機に気づくことができました。
独立行政法人国民生活センターの報告「全自動洗濯機給水部分からの水漏れ事故にご注意!」(PDF)にもあるように、全自動洗濯機に接続して使用している給水ホースが留守中に蛇口から外れ、部屋中が浸水したという事故は結構な頻度で発生しているようです。
洗濯機の買い替え時に業者の方に依頼しても4,000円程度、自分で取り換えれば2,000円程度で緊急止水弁が付いている給水栓に取り換えられますので、これまで洗濯機付属の給水栓を利用している方は取り換えを検討してみてください。
今回の記事で使用した部品(パーツ)や工具
※モンキーレンチは26mm以上の径に対応できるものが必要です。