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iPhone11の発売に合わせたiOS13へのアップデートで、ついにiPhoneでもFOMAのSIMを利用したDSDSが使えるぞ!
2019年の9月20日にAppleから新しいiPhone11が発売されまた。
Appleは新機種に合わせてiOSのメジャーアップデートを行います。新たに発売されたiPhone 11ではFOMAのSIMが使えるようになったという噂はちょこちょこ耳にしていたのですが、iPhone XSでもiOS13をインストールできるようになりましたので、一度やってみようと思い、その事実を検証してみました。
FOMAでのDualSIM運用で不可の方がいるようです。コメントが乱立してますし、情報を共有できればと思い、簡易ですが掲示板を作ってみました。しばらくはテスト運用となりますが、よろしければ情報交換の場としてお使いください
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よって、本ブログの過去の記事はこの記事をもって”iPhoneでFOMAが利用できる”ということを補間させて頂くことになります。
◆カテゴリ◆ たばねたブログ iPhone
特にいくつかコメント頂いているとおり、iPhone11でFOMA側のアンテナが立たない(または応答時に圏外になる)などの動作もあるようです。
まずはiPhone XS MaxのOSをiOS12からiOS13へアップデートする
メジャーアップデート直後のiOSはあまり動作が安定していませんので、本来であればいくつかのマイナーアップデートを待ってからバージョンアップしているのですが、今回は直ぐにでも検証したいので、手持ちのiPhone XS MaxをiOS 13へアップデートしましょう。
iOS12からのアップデートは[設定]-[一般]-[ソフトウェア・アップデート]を開いておおないます。
ダウンロードが済んでいない場合は、ダウンロードからインストールまで数時間かかる場合もありまし、iOSの容量もかなり大きいので、Wi-Fiのネットワーク環境でアップデートを進めていきましょう。
スクリーンショットのとおり、iOS13へアップデートする前のiOSのバージョンは12.4.1となっています。



※たばねたの場合は最初ダウンロードに9時間とか出てきてビビりましたが、実際には1時間半程度で終わりました。
iOS13の新しい機能【音声通信とデータ】の項目
iOS13はメジャーアップデートにふさわしく、iOS12から大幅な機能追加、修正を行っています。

FOMAの利用を実現させた、iOS13に新たに追加された項目は[設定]-[モバイル通信]-[モバイル通信プラン]の中にある[音声通信とデータ]という項目です。
この項目により、モバイル通信(音声含む)で使用するSIMのそれぞれについて次の項目を指定することができるようになりました。

ここでは、FOMAの通信(通話)を利用するための3Gのほかに、4GのVoLTEのオン/オフもありますので、iPhoneにおいてもDSDV(Dual SIM Dual VoLTE)が利用できることがわかります。
ちょっとした項目ですが、この指定ができることで多くの人が歓喜するのではないかと思います。

OSアップデート前 【iOS12.4.1】 の状態
[設定]-[モバイル通信]を開くと、次のような設定になっていあmす。ここで変更したいのはモバイル通信プランにあるdocomo(Xi)通話という部分ですが、過去の記事にもあるように、ここではデフォルトの音声回線をdocomo(Xi)に割り当てて、モバイルデータ通信をMVNOのiijmioの通信SIMに割り当てています。
各々の名称はユーザが自由につけることができますので、場合によっては”主回線”、”副回線”、”個人”などという名称になっている場合もあります。

iOS13へアップデートして、FOMAのSIMに挿し替えてみた
FOMAのSIMを挿し変えると、設定のための画面がでますが、ここでは挿し変えたSIMを認識しやすいように”docomo(FOMA)通話”という名称に変更しています。
docomo(Xi)通話の設定については、そのまま残っていますので、元のXiのSIMに戻せばすぐに以前の状態で利用することも可能です。

実はこの状態では、まだ完全に使える状態にはなりません。
FOMAは4Gではなく3Gでの通信で実現しますので、docomo(FOMA)通話のところをタップして、[音声通話とデータ]の部分が3Gになっていることを確認しましょう。3Gで無い場合は、この部分をタップして3Gに変更します。



以上の設定で、FOMAの回線での発着信を確認することができました。
【さいごに】ついに、iPhoneでもFOMA/MVNOのDSDSが実現した
2018年にDualSIMを実装したiPhoneXS/XRが発売されて、たばねたブログではiPhoneによるdocomoの音声SIMとMVNOの通信SIMでのDSDSを実験、検証してきました。
当初思っていた、FOMAとMVNOのDSDSはどうしても実現しなかったため、たばねたはFOMAの契約をXiに変更してようやく望んでいた環境を手に入れたわけです。
2019年、AppleはiPhone11の発売に合わせ、これまでiPhone5S以降使用できなかったFOMAのSIMの使用環境をiOSのアップデートでプレゼントしてくれました。
これによって、これまでFOMAを利用していた方でも、iPhoneを格安で運用できることになります。
物理SIMを2枚挿せるものは中華圏(中国、香港、マカオ)で販売されるiPhone XS Max/XR、iPhone11シリーズのみですが、日本国内で販売されるiPhoneXシリーズ、iPhone11シリーズのすべては物理SIM+eSIMのDualSIMを実装しています。
◆詳細はこちらの記事を参照
幸いにも2019年7月にフルMVNOのiijmioがeSIMの通信サービスを開始しています。
選択肢は非常に狭くなりますが、SIMフリー(およびdocomo)のiPhoneであれば、FOMA+iijmio(eSIM)のDSDSによる運用ができますので、ガラケーとスマホの2台もちをしている方、ガラケーからスマホへの機種変更を考えている方は、こちらの運用を一つの選択肢として検討してはいかがでしょうか?